広島市の北方、安芸高田群吉田町、郡山の麓にある「清神社」(すがじんじゃ)は、
神話の時代からの鎮座と伝えられている古社で、(吉田町は、あのヤマタノオロチ伝説の地といわれています。)
また、毛利一族の氏神として、毛利家に厚く信仰された神社です。
勝負運の御利益があり、
毎年、サッカーの「サンフレッチェ広島」が必勝祈願に訪れ、
オリンピックの金メダリストなどの、多くのスポーツ選手や、合格祈願の受験生も参拝に訪れています。
目次
清神社
清神社 「勝負運」の凄い町?
広島県、安芸高田市吉田町は、緑多いのどかな町の印象ですが、
実は、凄い町なんです!
神話の時代から、素戔嗚尊が退治した、ヤマタノオロチ伝説の地とされており、
そして、戦国時代の武将、毛利元就の出身地でもあります。(清神社は毛利家に崇敬された神社です。)
また、現代では、東京都知事選で全国的にも有名になられた、
前広島県安芸高田市長 石丸伸二さんの出身地でもあります。
なんだかこの辺りのエネルギーなんでしょうか?
みんな「勝負運」に強い感じですよね。
これを聞いただけでも、とても魅力を感じます。
そんな土地に神代から鎮座されている「清神社」と関係が深い気がして、
もっと知りたくなりました。
清神社 御祭神
素戔嗚尊(スサノオノミコト)、
相殿に妻 奇稲田姫(クシナダヒメ)、
脚摩乳(アシナヅチ)、手摩乳(テナヅチ) = 奇稲田媛の両親
など、五男三女神
清神社 御利益
勝負運、仕事運、宝くじ運、金運上昇 等
「百戦百勝・合格と吉兆のお社」として知られています。
清神社は、毛利家に厚く信仰された神社
毛利元就は、戦の前には必勝祈願に訪れていたそうで、
生涯自分が指揮した戦では無敗だったそうです!
息子の吉川元春は、勝率100%なのだそうですよ。
毎年、サッカーの「サンフレッチェ広島」が必勝祈願に訪れ、
オリンピックの金メダリストなどの、多くのスポーツ選手や、合格祈願の受験生も参拝に訪れています。
清神社 ヤマタノオロチ伝説
清神社は、広島県の安芸高田市吉田町にあります。
ヤマタノオロチといえば、島根県ですが、
もう一つのヤマタノオロチ伝説が、
この、広島県の「吉田」の地なのでは…。とされているのです。
日本書紀では、素戔嗚尊がヤマタノオロチを退治したとされる地、「安芸国の可愛之川(えのかわ)上流」は、
ここ吉田の地を指すと考えられているのです。
(因みに可愛之川(えのかわ)の下流は、江の川です。)
吉田町多治比(たじひ)から、多治比川がながれており(可愛之川に流れ入る川)、
この川の旧名は、なんと、「稲田川」ということや、吉田の町にかかる赤い橋は、稲田橋
というなど、近隣に残る「ヤマタノオロチ伝説ゆかりの地」も多くあります。
(稲田姫は、古事記や日本書紀に登場する女神で、スサノオノミコトの妻、別名奇稲田姫)
また、このあたりは、神楽も盛んな土地で、
秋祭りや色んなイベントで神楽が頻繁に披露されていますが、
数ある演目のクライマックスである最終演目のトリは、必ずと言っていいほど、「八岐大蛇」で締めくくられます。
実は、私は大の神楽ファンで(母も息子も)、よく吉田にも見に行ってましたが、
吉田が、こんなに神話のヤマタノオロチと関係のある地だとは知りませんでした!
あと、多治比は、私のルーツともいえる縁の深い土地で、幼少期にはしょっちゅう行っていたので、本当に驚きました。
多治比が、イナダヒメと関係が深い場所だったとは!
神社や神様が好きな自分ですが、何故か素戔嗚尊に惹かれる理由もわかった気がしました。
多治比は、毛利元就が幼少期、育ての母「椙(すぎ)の方」と過ごした場所でもあるのです。
凄い場所ですね。
広島県の、吉田町が、島根と同じく、
スサノオノミコトの妻、イナダヒメに関係の深い町であること、
ヤマタノオロチ伝説の地であったとは。
子供のころから縁のあった場所に、いまさら本当に驚きました。
清神社 パワースポット
鳥居から見上げると、まっすぐ続く石畳の先に、大きな杉の木と社殿が見え、
何となく、引き締まるような、襟を正して行こうと思うようなパワーのある神社だあと思います。
道をふさぐように、目の前に巨大な杉の木が現れるので、
えー?ここに?? とちょっとびっくりします。
まっすぐに空に突き抜ける杉の大きさに圧巻!です。
しかも、横一列に五本並んでいるのは、とても珍しいですね。
生命力に満ちた県内屈指のパワースポットといわれています。
清神社パワースポット ①千年杉
この大杉は、樹齢1000年といわれており、
現在5本ですが、もとは6本あったのだそうです。
20年前の台風で、一本が倒れましたが、本殿や近隣の建物には、全く被害がなかったそうです。
「身代わり杉」として、境内に祀られています。
清神社 不思議な感覚
清神社は、大人になってから2回訪れたことがあるのですが、
ここの神様は、戦の神様?らしく、あまり騒がしくして長居をしてほしくないのかもしれません。
ちょっとピリッとして、礼儀をじっと見ておられるような…。
前回は、息子の合格祈願もかねて、家族で参拝させていただきました。
凛とした空気で、厳格な力強さを感じ、大きな風も吹いて(歓迎されている??)ありがたかったです。
境内をゆっくり味わいたかったのですが、
何となく、居心地が良くないような…。
もうそろそろ帰ろうか。というなソワソワした気持ちになる不思議な神社でした。
もしかして、歓迎されなかったんだろうか…と少し気になっていました。
そして、二回目は、
友人と三人で参拝したのですが、この三人で集まると、よくミラクル的なことが起こって、とても面白いんです。
その友人の一人も、やはり、ここ清神社の神様は、とてもパワーはあるけど、ちょっと不愛想な感じがしていたそうです。
それを聞いてちょっと安心しました。
私は、前回歓迎されていなかったのか、もしかして嫌われているのだろうかとか思っていたので、ホッとしました。
そして、友人と、いざ、清神社へ…。
まず、鳥居をくぐるところで、「あれ~~??」
なんか違うーー!!いつもより優しい~~!なんかいい感じ~~!!
友人も同じことを言ってました。
明らかに前回と違い、温かい雰囲気で、迎えてくださっているようでした。
この雰囲気、嬉しくなります。
清神社 本殿
本殿正面には、松竹梅鶴亀など吉兆を示す彫物が施されているなど、
この辺りでは珍しいスケールの大きな建物なのだそうです。
逆御扉(さかみとびら)
本殿正面の扉は、材木の天地を逆さまに用いられており(根元のほうを上にしている)、
逆御扉(さかみとびら)と呼ばれるものだそうです。
完璧は乱れの始まりとして、「魔除け」としての意味があるそうですが、
正面に逆御扉を据えているのは、とても珍しいようです。
椙若社
本殿の右隣にあります。
毛利元就公の育ての母、「椙(すぎ)の方」をお祀りしています。
生涯元就のために尽くし、その人格形成に多大な影響を与えたとされています。
歓迎のサイン①
本殿の前まで進むと…。
すごい!扉が開いていました!
神社のかたが、ちょうど中に入っておられたようで、ろうそくもついていて、中が少し見えました。
神社の扉が開いているのは、神様に歓迎されているサインとも言われているので、
友人と顔を見合わせて喜びました。
このようなサインを見せていただけると、とても嬉しいですね。
今の行いが間違っていないのだな、
そして、これからも日々自分の心を見つめながら、神様に応援される自分でありたいなと、そういう気持ちが自然に湧きあがってきますね。
参拝させていただいたことに感謝。
清神社パワースポット ②御神水
毛利元就も口をすすいだといわれています。
神社後方の「郡山」に降った雨や霧の雫などが、滲み通って湧き出た霊水で、古くから「ご龍水」と言い伝えられているそうです。
まれにみる、軟水の名水なのだそうです。
本殿の裏にあります。
透明度がとても高く、パッと見だと、何も入っていない、空っぽのように見え、
水があることにびっくりしました!
飲用可ですが、日によっては、お水の状態が良くないこともあるようです。
私たちは、手や肩や頭にかけて、清めさせていただきました。
清神社パワースポット ③神社裏手の郡山
御神水の裏手の山ですね。
本殿の裏でもあり、ここで、友人三人で、しばらく人生についてとかの話をしていました。
山を見上げると、とても神聖な空気が流れているのを感じます。
確か、磐座かなにかがあると聞いたような気がします。
友人は、神様からのメッセージを受け取ったみたいです。
そしてやはり、清神社には、静かに参拝してほしいそうです。
パワースポットだと騒ぎたてたり、御神木にベタベタ触ったりするのは、嫌なのだそうですよ。
不思議な涙
しばらく山を見上げながら話をしていたら、
友人が急に「え?なんか急に涙が出てきた」といって、涙をぬぐいはじめました。
しばらく話していしたら、つられた訳ではないのに、
何故か私も急に涙が溢れ出して、「え?」ってなりました!
友人も「ねー!出るよねー!」と、不思議な涙が出ました。
神様が心を合わせてくれたことに、喜んでくださったのでしょうか?
歓迎のサイン②
今回は境内を満喫でき、とてもいい参拝でした。
階段を降りようとしたところで、参拝客が入ってこられました。
友人が
「今まで人払いが起きていたんだね。」と気が付いたのでした。
そういえば、結構長い間、神社にいたのですが、
誰も参拝に来られなかったのです。
帰ろうとしたところで、ちょうど参拝者が来られるというタイミングは、
神様が私たちとの時間を作ってくださっていたのかもしれません。
とても嬉しくなりました。
歓迎のサイン③
そして、嬉しいことはまだありました!
本当にいい参拝だったね~~と、
最後に、出口の鳥居のところで、挨拶をしようと神社のほうに振り向くと…。
なんと!
本殿の前の、大杉の所から、鹿がこちらに向いて立っていました!!
友人と「鹿がいるーーー!!!」と叫んでいました。
神様が、お見送りしてくださったのかもしれません。
(奥に鹿が写っています。)
こんなにも神様の存在と、歓迎を感じることができる参拝が出来たことをとても嬉しく思いました。
清神社は、素戔嗚尊の、ヤマタノオロチ伝説や、
毛利元就、お杉の方についても、深く知ることができ、とても興味深い、魅力的な神社でした。
ありがとうございました。
清神社 アクセス
広島県安芸高田市吉田町吉田477
☎0826-42-0123
広電バス「安芸高田市役所前」から徒歩8分、または、
JR芸備線「向原駅」から車で15分
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