島根県にある、八重垣神社(やえがきじんじゃ)は、
出雲大社の神様のご両親がお祀りされている神社で、「結婚式発祥の地」と言われる、縁結びや恋愛成就の御利益があるとされているパワースポットです。
神秘的でスピリチュアルな森の中で、ご縁を占える、「鏡の池占い」が人気で、縁結び、夫婦和合のご利益のある、癒しの神社です。
縁結びで人気ナンバーワンの出雲大社ですが、
その、出雲大社の神様のご両親(スサノオノミコトと、クシナダヒメ)が祀られている八重垣神社。
ご両親のご縁のお話も、とっても素敵なんです!
島根県内には、出雲大社をはじめ、縁結びのご利益で有名な神社がたくさんありますが、
中でも、八重垣神社は、縁結びの大親神といわれており、出雲大社に来られた際には、ぜひ足を延ばしてもらいたい観光スポットなのです。
八重垣神社 縁結びのパワースポット!
主祭神は、
素戔嗚尊(スサノオノミコト)と 稲名田姫命(イナダヒメノミコト)です。
夫婦神として祀られています。
素戔嗚尊は、出雲大社の神、大国主大神の祖先とも、父神とも言われており、
大国主大神の妻のスセリヒメの父神でもあります。
つまり、八重垣神社は、出雲大社の主神のご両親が祀られている、縁結びの大親神と言われている神社なのです。
素戔嗚尊(スサノオノミコト)について
ここで素戔嗚尊の命について少し…
素戔嗚尊は八岐大蛇(ヤマタノオロチ)退治の神話で有名ですが、
その、オロチ退治の時のエピソードも素敵なんです!
素戔嗚尊は姉の天照大神のおさめる高天原で乱暴を尽くし
高天原から追放され、出雲国(現在の島根県松江市)に降り立ちます。
そこで、悲しんでいる老夫婦と娘の稲田姫に出会います。
老夫婦の娘を八岐大蛇の「いけにえ」として差しださないといけないのです。
素戔嗚尊は稲田姫をみそめ、八岐大蛇退治を決意します。
この時、素戔嗚尊は、佐久佐女(さくさめ)の森に、大杉を中心に、八重垣を造り、結界を張り、稲田姫をお隠しになりました。
それほど、稲田姫を大切に思っておられたのですね。
守り抜くスサノオの男気、素敵ですね。
そして、酒で酔わせる戦略で八岐大蛇を見事に退治され、ご両親の許しを得て夫婦となり、この八重垣神社の地で夫婦生活をスタートされたのです。
「八雲立つ、出雲八重垣 妻込めに 八重垣造る その八重垣を」
という妻を娶った喜びの古歌は、素戔嗚尊の読んだ日本最古の和歌で、
古事記や日本書紀にも記されています。
スピリチュアルな森の池で縁占い!
八重垣神社には、稲田姫が見守るとされる、不思議な力のある神秘的な池(鏡の池)があり、
(徒歩3分くらいの場所にある、佐久佐女の森の中にあります。)
その池で、良縁を願い、ご縁占いをすることが大変人気になっています。
静寂でスピリチュアルな森の中の、神秘的な池での占いは、まさに恋愛成就のパワースポットというべき空間で、
若い女性を中心に、老若男女問わず、多くの人が参拝に訪れています。
①八重垣神社 占いの前に正しく参拝しよう
八重垣神社は、重厚感のある木の鳥居をくぐると、すぐに拝殿が見えます。
一歩足を踏み入れると、あたたかい、家庭的なパワーに溢れているのを感じます。
境内の全体が、何だかとても癒される、居心地のよい空間で包まれているようです。
実家やおばあちゃん家に来たような、暖かさ。
癒しのパワースポットといえるのではないでしょうか。
入り口の手水舎で手を清めます。
本殿に進み、二礼二拍手一礼で参拝します。
心地よいパワーが溢れているせいでしょうか?
きれいで、不思議な写真が撮れていました。
②拝殿右手の社務所で「占い用紙」を授かりましょう
拝殿にむかって左側に進んでいくと、占いのできる神秘的な力が宿るとされる池「鏡の池」へと続く階段があります。
鏡の池は、奥の院「佐久佐女(さくさめ)の森」の中にあります。
その前に、
拝殿にむかって右側にある「占い用紙」を社務所の神札授与所でいただいてから行きましょう!
1枚100円でした。
「鏡の池」までは、3~5分歩きますので、戻ってくる事のないように、忘れずに用紙を用意して行きましょう。
木々の覆いかぶさった石段を下り、小さな橋を渡った先に、佐久佐女の森があります。
「鏡の池」、櫛稲田姫をお祀りしてある「天鏡神社(あめのかがみじんじゃ)」とも、佐久佐女の森の中にあります。
③スピリチュアルなパワースポット 佐久佐女の森(さくさめのもり)へ
八重垣神社の境内では、厳かな空気を感じられていましたが、
ここ佐久佐女の森はあまり広くない敷地ながら、ここも素晴らしいパワースポットです!
木々が生い茂り、ひんやりとした癒しの空間の森。
マイナスイオン?で、すっぽり包まれるような居心地のいい場所です。
門のすぐ先に、柵で囲われた結界スペースである、垣根があります。
素戔嗚尊が八岐大蛇退治の時に、櫛稲田姫を隠した場所だと言われています。
櫛稲田姫が隠れたと言われる2本の大きな杉(夫婦杉)もこの中にあります。
八重垣神社のご神木なのだそう。
大きな杉や木々がこんもりと生い茂り、
高い木々の先から、柔らかい木漏れ日がすこしだけ差し込んでくる、この神秘的な森は、
特に、スピリチュアルな神聖な空気を感じます。
まさに八岐大蛇から身を隠すために絶好の場所だなあと思えました。
稲田姫を大切に守ろうとする素戔嗚尊の優しさを感じました。
鏡の池に到着するまでの、少し森を歩いている間、この神聖な空間は、
私たちは少しずつ清めてくださっているのだろうな、と思えました。
体や肩、気持ち、とてもスッキリして気持ちがいいです。
少し歩くと鏡の池に到着です。
④天鏡神社(あめのかがみじんじゃ)に参拝
池の奥には、稲田姫がお祀りしてある「天鏡神社」があります。
二礼二拍手一礼で参拝します。
ここ池の上から、稲田姫が、鏡の池と占いをする人々を見守っていてくださるのかもしれませんね。
参拝がすんだら、いよいよ「ご縁占い」です。
⑤縁占いのできる不思議な池「鏡の池」
鏡の池は、稲田姫が八岐大蛇から身を隠している際、
飲料水にしたり、御姿を写した(鏡)と言われてる池です。
稲田姫が見守る、鏡の池は不思議な力があるとされ、縁占いができます。
占い用紙を池に浮かべ、その真ん中にそっと10円か100円硬貨を乗せて祈ります。
すぐに沈んでしまいそうですが、最初はしっかり浮いています。
紙が沈むまでの時間と、沈んだ場所で縁を占います。
15分以内に沈めば、良縁近し、
30分以上で沈めば、縁遠し、
沈んだ場所が近い 身近な人と結ばれる
沈んだ場所が遠い 遠方の人と結ばれる
野生のイモリ
目を離さずに見ていてくださいね!
沈むときは、「スーッ」と、一瞬なんです。
私7分、主人13分くらいで沈んでくれました。ホッ。
中には遠くの方で沈まずに漂っている紙もありました。
また、紙を水につけた時に、おみくじの言葉と、吉方位が浮かび上がります。
この、浮き上がるおみくじの言葉が、またその人にピッタリな言葉なんです。
私も主人も、なるほど〜といった言葉でした。
男女の縁だけでなく、仕事や受験、商売などの様々なご縁を占えますので、試してみられてはいかがでしょうか。
縁結びのご利益大! 八重垣神社は「結婚式発祥の地」
拝殿から、佐久佐女の森へ向かう細道の途中に、結婚式発祥の地と書かれた、木の看板があります。
素戔嗚尊は、ヤマタノオロチを退治した後、櫛稲田姫の両親に結婚の許しを得て、正式な結婚をし、
住居を構えたことは、今の日本の結婚の原点になっています。
また、男性が、女性を守るというスタイルも、ここが原点ではないでしょうか。
出雲地方の民謡にも、「早く出雲の八重垣様に、縁の結びが願いたい」
と歌われてきたそうで、古くから、縁結びと夫婦和合の神様として、人々に深く崇敬されてきたのです。
八重垣神社のご利益
八重垣神社には、仲睦まじい夫婦神にあやかりたいと、多くの人が参拝しています。
縁結びの他
良縁成就
授児子宝
家内安全
夫婦円満
病気平癒
開運招福 などのご利益があります。
八重垣神社 その他の縁結びスポット「夫婦椿」
八重垣神社には、その昔、櫛稲田姫が植えたとされる、夫婦椿(めおとつばき)が3箇所あります。
もともと2本の椿の木が寄り添って一本になったという、珍しい椿で、
夫婦の愛の象徴として神聖な椿とされています。
また、年によっては、椿の葉が二股になったような、不思議なハート型の葉ができるようですよ。
「連理王椿」境内入り口付近にあります。
「乙女椿」境内にあります
「子宝椿」佐久佐女の森の入り口にあります。
合わせて行きたい!「願いが叶う石」で、自分だけのお守りが作れる神社
八重垣神社から、車で15分くらいの松江市の玉造に、「玉作湯神社」があります。
願いが叶うとされる不思議な石「願い石・叶い石」で、「自分だけのお守り」が作れることで人気の神社です。
古くからあるとても静かな癒される神社です。足をのばしてみてはいかがでしょうか。
八重垣神社 御朱印
八重垣神社の珍しいお守り
縁結びの糸というお守りがあります。
普通、お守りといえば、お守り袋に入っていたり、かわいいストラップ系のものが多いですが、
これは、紅白の糸が編んだようなものが入っています。
白色は男性、赤色は女性が使うようです。
ボタンつけに使ったり、裾を縫ったりする事でお守りになるようです。
お相手と一緒に使うとよいみたいですが、
お相手がいない場合は、相手の色の糸は使わずに、神棚や、高い所に置いておくと、
良縁を引き寄せてくれるみたいですよ。
私も、普段着る服などに、少し縫いつけてお守りにしてみようと思います。
八重垣神社 まとめ
夫婦神が祀られている八重垣神社は、とても居心地のよいパワースポットでした。
占いも楽しいですが、
素戔嗚尊と稲田姫とのエピソードを知ったうえで訪れてみると、
素戔嗚尊と稲田姫の仲睦ましい暖かさを感じる癒しの神社でした。
訪れる人々を暖かく癒してくださるでしょう。
八重垣神社アクセス
住所:島根県松江市佐草町227
TEL: 0852-21-1148
アクセス: JR「松江」駅から市営バス「八重垣神社行き」で20分
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