妹背の滝・大頭神社|夫婦滝の清流で心身浄化!厳島神社との深いつながり?2025開運神社

癒し

厳島神社の摂社、広島県の大頭神社は、厳島神社の対岸、本土の大野町にあります。

広島市内からも、車で30分くらい、大野地区の氏神様として崇敬されていますが、穴場といえるとても魅力的な神社なんです。

厳島神社との関わりも深く、それもとても興味深いのです。

妹背の滝(いもせのたき)という、二つの滝もあり、

この場所でその二つの滝が合流して、一つになるという、良縁・夫婦和合の御利益もある神社です。

 

 

妹背の滝 鎮座 「大頭神社」

厳島神社の摂社として、推古天皇11年(603)年に創祀されたと伝えられ、1400年余りの歴史があるそうです。

古くは、「厳島兼帯七社」の一社とされたそうです。

大野ICからすぐの場所にあります。

朱の鳥居(一の鳥居)は、神社から少し離れたところにあります。

 

石鳥居(二の鳥居)をくぐって、少し歩くと、

目の前には、朱色の橋=別鴉橋(べつあばし)がかかり、その先に大頭神社が見えるという、風情のある素敵な景色が広がっています。

この橋の手前から、参拝者の多い日などは、大きな御力を感じることができます。

 

御祭神

大山祇尊、国常立命、佐伯鞍職(さえきくらもと)命(厳島神社初代神職)

「日本書紀」によると、伊邪那岐命が火之迦具士神を斬り給う時、その首が大山祇命、身中が中山祇命(椎官神社)、手が麓山祇命(三槍社)、腰が正勝山祇命、足が◯山祇命(大田社)、また腹が奥山祇(原神社)と化したといい、首、即ち頭よりなった大山祇を祀るため、当社を「大頭神社」と称し、また四末社は他の部分よりなった神を祀るための分身と伝えられている。

 

御利益

疫神退散の神として、御祓をうける人が多い。

夫婦円満、縁結び、交通安全、厄除招福、無病息災、等

厳島神社と関係の深い神社なので、両詣りをすると御利益がアップするとか。

 

拝殿

この全体的に黒い感じと、扉の硝子もまるで黒い鏡のように反射して、それがまた威厳と神秘さを感じさせますね。

どっしりとした安心感…出雲の神様とは、また違う雰囲気です。

注連縄の上側には、龍が三体おられる彫刻が見られます。

三体の龍は全国的にもとても珍しいそうです。

 

大頭神社の拝殿の右手には、白糸に例えられるような細く美しい雌滝が見え、とても風情があります。

 

 

妹背の滝

大頭神社には、『妹背の滝』という、雄滝雌滝、ふたつの滝があり、滝だけでもかなり見応えのあるところです。

もともと源流の異なる二つの滝が、拝殿横を流れる毛保川で合流して一つになっているため、良縁・夫婦和合をお願いする方も多いそうです。

 

雄滝は、本殿の奥側にあり、拝殿の右手から川沿いの遊歩道を3分くらい、少し歩いた場所にあります。

この幾千代橋を渡った先に、雄滝があるのですが、

この辺りから、聖域というか…、何だか空気が違うのを感じると思います。

 

雄滝

落差30m

力強くもあり、岩の色や、水の流れ落ちる様は、非常に芸術的に感じます。

 

こちらには、若い頃からよく訪れていて、
その頃は、神社よりも、観光目的で来ていました。

滝が素晴らしいのはもちろん、

春には、桜が綺麗でお花見に、秋には紅葉。

夏は、新緑も素晴らしいですし、雄滝のマイナスイオンを浴びに、子供たちと涼みに来たりしました。

 

また、雄滝から流れてくる小川沿いに小道があり、川に沿って歩けるようになっているんですが、

季節によって、景色を見ながら、大頭神社から雄滝まで楽しむことができます。

 

そして、この川の水がめちゃくちゃキレイなんです。

透明度が高く、とても清らかで、眺めているだけで心が洗われるようです。

 

先日、ふと、何故か何年ぶりかに、また妹背の滝に行ってみたいなと思い、

そこに鎮座しておられる「大頭神社」の事を調べてみると、

これもまたとても面白く、魅力的なんです。

もっとはやく知っていればよかったです。

大頭神社の対岸には、世界的に有名な厳島神社があり、その厳島神社とこちらの大頭神社はとても関係が深いのだそうです。

そして、なんと、紀州熊野にも繋がりのあるという、すごい神社なのでした!

 

 

厳島神社との関係が深い 「大頭神社」

厳島神社との関係 ①「神鴉(ごがらす)伝説」

厳島神社のある宮島には、「神の使い」であるカラスの伝説があるようです。

厳島神社の祭神が、鎮座地を求めておられた時のこと、

島を治めていた佐伯鞍職(大頭神社の御祭神です)の枕元に現れ、鎮座する地を探すことになったという。

宮島を一周しながら浦々を巡っていた時、

「養父崎浦(やぶさきのうら)」で、弥山(みせん)から、二羽のカラスが現れ、現在の厳島神社の場所に導いたといわれています。

立ち寄った浦々には、神社が祀られ、

その先導したカラスは、神鴉(ごがらす)とよばれ、

神鴉の子孫は毎年、雄雌ひとつがいの雛鳥を代々育てながら、今も宮島の弥山におられるのだそうです。

厳島神社では、御島巡式が行われています。これは、この厳島神社の祭神を祀る場所を探し巡られたことに由来した神事といわれています。

 

養父崎浦(やぶさきのうら)では、毎年、五月に島巡りのなかで、御烏喰式(おとぐいしき)が行われており、

神社沖の海上の船に、団子等をお供えすると、弥山から、つがいの二羽の神鴉がやってきて、団子をくわえて養父崎神社に供えに行くのだそうです。

不思議なことに、本当にカラスが現れて、団子を持っていくそうですよ!

(年によっては現れないこともあるとか…。)

 

四鳥の別れ

この宮島、厳島神社の「神鴉伝説」の神鴉は、大頭神社と深いつながりがあるようです。

大頭神社の御祭神、佐伯鞍職を導いたということもありますし、

 

大頭神社では、毎年旧暦九月二十八日(十月第四日曜日)に、

特殊神事「四鳥の別れ」を斎行されています。

 

厳島神社の神鴉(ごがらす)四羽が飛来し、御烏喰式(大頭神社での神鴉にお供えをする儀式)を行った後、

親鳥二羽は、廿日市市にある速谷神社に立ち寄り、羽根を休めて、紀州熊野に帰って行くと伝えられています。

子鳥二羽厳島の弥山に戻り、次の一年間の祭りを受け行うそうです。

 

 

このことから、古くから大野は、「別鴉郷(べつあのさと)」といわれるそうです。

(大頭神社の前に掛かる橋は、別鴉橋といいます。)

明治時代以前までは、この「四鳥の別れ」神事に、厳島神社の方も出席されていたそうです。

 

 

厳島神社との関係 ②朱の鳥居(一の鳥居)の扁額

一の鳥居の、扁額(へんがく)は、有栖川宮熾仁(たるひと)親王殿下のご染筆を賜ったもので、

 

そして、あの宮島のシンボルの大鳥居の扁額も、

なんと、有栖川宮熾仁親王殿下のご染筆なのです。

宮島は島自体が「神の島」といわれています。厳島神社や鳥居の事など、詳しく知りたい方はこちらもどうぞご覧ください。

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大頭神社の、切り絵御朱印(1000円)は、この扁額の文字を型取っているのだそうですよ。

 

 

紀州熊野ともつながっていた

紀州熊野には、熊野三山(熊野本宮大社、熊野速玉神社、熊野那智大社)があり、
「神の使い」とされる、八咫烏(やたがらす)といわれる、三本足のカラスが神社のシンボルになっています。

熊野には、半年前に行ってきてスケールの大きさと神秘さに感動したのですが、

その、熊野の八咫烏(やたがらす)さんが、

広島の厳島神社と、大頭神社、速谷神社ともつながっていたなんて!ほんとに驚きました!

遠い「熊野」を近くに感じることができて、嬉しくなりました。

厳島神社や、大頭神社で、神鴉を思いながらお参りすれば、熊野につながれるかもしれませんね。

 

和歌山県の熊野は、とても神秘的な場所です。いつかもう一度行きたいと思っています。

熊野本宮大社について詳しく知りたい方はこちらもどうぞご覧ください。

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妹背の滝 不思議な偶然?

2025年の最強開運神社!

紅葉の終わる頃に、ふと、この大頭神社に行ってみたいと思い訪れたのですが、

思い起こしてみると、なんと10年ぶりでした。

それから数日後くらいに、ゲッターズ飯田さんが、

「2025年の最強開運神社」として、大頭神社のことを全国ネットのテレビで紹介されていたので、びっくりしました!

不思議と行きたくなったのですが、今年一番の開運神社だとは!

よい勘が働いてくれてよかったです。

 

面白い偶然

それともう一つ、面白い?偶然がありました。

この大頭神社の記事を書き始めた、ちょうどその日の夜、

夕飯中に、高校生の息子が、その日の学校の出来事を話し始めました。

 

「今日ね、古文の授業で、習ったんだけど…

男の人にとっての大切な女の人のことを、『(いも)』って言うんだって。それで、

女の人にとっての大切な男の人のことを、『(せ)』って言うんだって。

大野の『妹背の滝』って、この『妹背』の意味があったんじゃね!」

 

聞きながら、思わず私は「ええええーーー!?」と声が出ました!

息子も、何でそんなに驚く??といった感じで「ええ??」ってなってました(笑)

「いや、だって母さん今日から『妹背の滝』の記事を書き始めたところなんだけど!!『妹背』の事言い始めるけえ、びっくりした~!」というと、

息子も偶然に驚きながらも、不思議さが面白かったようです。

 

妹背の滝で感じたこと

この「妹背」という言葉、

恋人や、夫婦、兄妹、姉弟たど、親しい男女を表す言葉なのだそうです。

その意味を知った時、

この形に囚われてない表現が、単純に、「ああ、いいなぁ」と思いました。

「親しい男女」以外に、何にもくくりがない。

 

夫婦岩、夫婦滝などに例えられるように、

愛とか、絆とか、添い遂げること、などを例えるときには、「夫婦」が使われている事が当たり前のように多いですよね。

おしどり夫婦といわれるような、仲の良い素敵な夫婦や、色々ありながらも段々本当の夫婦になっていくという形もあり、

夫婦ってやはり素晴らしいと思うのですが、

でも、夫婦でなくても、とても深い心の繋がりがある男女もおられると思うんです。

恋人同士もですし、息子を思う母親、娘を思う父親なんてのもとても深いですし、

兄妹、姉弟は子供の頃からの言葉では表現できない親しい繋がりがありますよね。

逆に、形は夫婦であっても、歪みあっていたり、心は別の人に向いていたり…そんな夫婦もありますね…。

 

妹背の滝に行って、

「ああ、そういうことよね…。」

というような、納得感がストンときました。

夫婦だから、こうでなければとか、

未婚のかたは結婚しないと(夫婦にならないと)幸せだと思えない、など、

無意識に思い込んでるところがあるのではないでしょうか。

そんな、何かの縛り、くくりがなくて、

要は、相手のことを大切に思っているか、という「愛」や「思い」の深さがあれば、

もしかしたら、それだけでいいのかもしれませんね。

 

大頭神社・妹背の滝 アクセス


広島県廿日市市大野1494-2

JR山陽本線大野浦駅下車

広島岩国道路、大野ICよりすぐ

☎︎0829-55-0378

 

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