目次
八百万の神の降り立たれる 「稲佐の浜」
実は、神様達は、直接「出雲大社」に集まって来られるのではなく、
旧暦10月10日の夜、出雲大社から程近い美しい砂浜、「稲佐の浜」に降り立たれます。
八百万の神は、その稲佐の浜から、龍蛇神の先導によって、出雲大社まで来られるのです。
神在祭 「十九社」の扉が開放
八百万の神が来られた出雲大社では、旧暦10月11日から17日まで、神在祭が行われます。
その、神在祭の期間中は、毎日神様にお食事をお供えし、祝詞が奏上されます。
そして、神在祭の期間中、全国の神様方のお泊まりになるお宿が、出雲大社の本殿の西側と東側にある、「十九社」です。
しかも一年に一度、旧暦10月限定です。
なので、私も、いつか神在月に出雲大社に行ってみたい!行けたらいいなと思いつつ…
でも、すぐに行けるような距離でもなく、
また、全国から多くの人が集まって来られるため、周辺は大変な渋滞や混雑になるようで、
宿を確保するのもなかなか大変なようです。
それが2週間前のことです。
十九社の扉が開いている所がどうしても見たい!
急いで宿を検索すると、やはりどこも満室です。
旅行サイトに連絡すると、一室だけ空いているとの事!
「やった!」
もちろんすぐに予約しました。
念願の、神在祭の期間中に出雲大社に行ける!!
もう嬉しくてたまりません。
出雲大社 神在祭の混雑状況
混雑を避けるため、事前に計画を立てておかないと。
自家用車で行く予定でいますが、
車で行くと、渋滞が凄いらしく、渋滞にはまってしまうと、2~3時間は動かなくなってしまうとか。
観光協会に問い合わせてみると、
駐車場は朝の6時ごろから埋まり始め、旧暦10月11日と17日はもの凄く人が多く、とても混雑するそうです。
なので、公共交通機関で来られる事をお勧めされています。
(宿が11日はどこも満室だったため、私は12日にやって来ました。)
6時前には駐車場に着いていたいので、
逆算すると、朝は午前3時半に家を出なければなりません。(家から出雲大社までは2時間半弱かかります(T . T))
2時過ぎのアラームで飛び起き、
予定通り出発できました。
到着は、6時半前でしたが、渋滞する事なく出雲大社の無料駐車場に停める事ができました。ホッ。
(6時半の時点で、駐車場はもう7~8割くらい埋まっていました。そして、8時前にはもう出雲大社周辺道路は、2キロくらい渋滞が発生していました。)
駐車場から神楽殿のほうへ歩いていると…早速、猫ちゃんに出会いました。
(神様からの歓迎のサインかな?)
まるまる太っていて、可愛い。
人馴れしているのか、全然逃げない。
のんびり、まったりしていて、こちらの気持ちもほっこりさせてくれました。
出雲大社へ参拝!
いざ、出雲大社へ!
いつもは、ちゃんと「勢溜の大鳥居」(二の鳥居)から、長い参道を通って参拝します。
勢溜の大鳥居をくぐって、下りの参道の途中右手に「祓社」(はらえのやしろ)があり、
このお社で、心身の穢れを清めてからご本殿に参拝するのが礼儀とされています。
出雲大社の参拝方法についてもっと詳しく知りたい方はこちらもどうぞご覧ください。
神楽殿近くにも「祓社」があります
でも、今回は、無料駐車場から近い、「神楽殿」の方から参拝してみました!
神楽殿の方にも、「祓社」(はらえのやしろ)があるんですよ!
こちらの「祓社」から参拝してみたかったのです。
こちら側から参拝すると、駐車場から拝殿や本殿、社務所への距離が近く、段差の少ない道になっていますので、
車椅子のかたなど、お身体の不自由なかたは、神楽殿の側から参拝されるとよいと思います。
松の木の下の辺りが、「祓社」です。
出雲大社 朝の参拝がお勧め
早朝の出雲大社。
神楽殿が見えてくると、やっぱり感動~!
燈籠に「明かり」の灯っている様子も見ることができます。厳粛な雰囲気ですね。
早朝は、少し肌寒いですが、冷たく澄んだ空気は、ピンとしていて、とても清らかです。
身が清められるよう。気持ちがいいです。
出雲大社の神聖さと、早朝の清らかな空気、それに差し込んでくる朝日が神々しくて、
いつもの出雲大社の何倍も清らかさが増すように感じられます。
参拝に来られている人も、まだそんなに多くないので、
お参りや、御朱印を求めるにも、並ばずにスムーズです。
時間が遅くなってくると、参拝にも、授与品を授かるにも、長い行列ができるようです。
親切な人に出会う
神楽殿をバックにして写真を撮ることにしました。
携帯で自撮りモードにして撮ろうとしていると、寒いのもあって、指先が思うようにならない。
「これ、難しいんよね~」とか言っていたら…。
通りがかりの親切な人が、すぐに「撮りましょうか?」と声をかけてくださいました。
気持ち良く対応して下さり、感謝です。
神在祭 十九社の扉が解放
よーし!念願の、十九社にお参りに行こう~!
境内に向かって歩いていると…
二人の神職のかたが、なにか重そうな、大きな「木箱」?のような物を担いで、私たちの横を足早に通り抜けて行かれました。
「え?今の何?」「もしかして、神様へのお供え物?」
これはついて行かなくては!
急いで、追いかけていくと、やはり、十九社(東)の前で止まりました。
何かが始まるようです…。
そして、目の前には、初めて見ることができました!
十九社の扉が全て開いている光景。
これが見てみたかったんです。
内側には、一扉ずつ白い布が掛けられていて、中は見えないようになっています。
なんともいえない神聖さが伝わってきます…。
※白い布のかかった内側には、笹の葉があるのだそうです。
その葉に、神様が宿られるのだそうです!
白い布の内側は、掲載禁止です。
神在祭期間中は、神様に食事がお供えされます
先ほどの、二人の神職のかたが運んでこられたものは、やはり、神様へのお供え物でした。
神在祭期間中は、神様に「神饌」(神様にお供えする食事)をお供えし、祝詞が奏上されるそうです。
※神饌(しんせん)とは、新鮮な旬のものや、初物、地物が基本で、「お米やお酒、餅、海魚、川魚、野菜、果物、塩、水」です。
十九社の扉が開いているところを、見れるだけでも感動なのに、
神饌をお供えされる場面に、時間ピッタリに拝見できたことは、感動!奇跡です。
一つ一つを手渡しされ、お供えされていました。
本当に貴重な光景を見せていただき、すべての動作が厳かで目が離せませんでした。
しかも、十九社に来る前、ちょうど神饌を運んでおられる場面は足早で、
私たちを追い抜いて行かれると、すぐに道を曲がられたので、あっという間に見えなくなりました。
本当に一瞬の出来事で、運ばれている場面に遭遇できたこと自体も導かれているようでした。
タイミング的に、もうすこし先でも後でも、ずれていたら、神饌のお供えは見ることができなかったと思います。
タイミングに感謝です。
(写真の掲載は出雲大社に確認済です。)
神在祭 「龍蛇神」を参拝できます
出雲大社の神の使いは、「海蛇」とされています。
神迎えの神事で、稲佐の浜にお迎えし、
八百万の神の先導をして出雲大社まで導いてくださる「龍蛇神」。
神在祭の期間中は、境内に「龍蛇神」を奉祭されていて、(拝殿の横のテントです。)
一般のかたの参拝ができるようになっています。
普段は龍蛇神を拝めないので、ぜひ参拝されてください。
小さな、黒い龍蛇神がお祀りされていました。
たくさんの人がお参りされていましたが、
ひと時、誰もいなくなる時間がありました。
ゆっくり願いを聞いていただけるかな…。
龍蛇神や、神迎えの神事、神在月について詳しく知りたい方はこちらもどうぞご覧ください。
素鵞社(そがのやしろ)の鳩
素鵞社(そがのやしろ)、出雲大社の最大のパワースポットともよばれている場所です。
大国主大神の、親神ともされている、素戔嗚尊(スサノオノミコト)が祀られています。
素鵞社(そがのやしろ)の、裏の「岩」や、軒下の「砂」にパワーが宿るとされている、人気のスポットです。
神在祭期間中は、ここも長い行列ができるようです。
私たちは、早朝でしたので、すんなり参拝できました。
出雲大社最大のパワースポットといわれる素鵞社について詳しく知りたい方はこちらもどうぞご覧ください。
この日は、素鵞社の屋根に、たくさんの鳩がとまっているのが見えました。
そのうちの一羽が、羽ばたいて、スーッと私の足元に降りてきてくれました。
わー!嬉しい♡降りてきてくれた。
しかも、私たちと一緒に、しばらく並んで歩いてくれました!
首を前後に振りながら、一生懸命一緒に歩いてくれて、めちゃ可愛いんです♡
嬉しくなりますね。
神社で出会う生き物は、「神様の使い」と言われているんですよ。
神様の歓迎のサインや、メッセージを伝えられているのかもしれませんね。
神様に歓迎されているサインをもっと詳しく知りたい方はこちらもどうぞご覧ください。
朝日と出雲大社
朝日が昇ってきた出雲大社も見ることができました。
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