出雲大社から車で15分くらい、
「日御碕神社」(ひのみさきじんじゃ)は、島根半島西の端、夕日を拝む岬、日御碕に鎮座します。
まるで竜宮城のような、鮮やかな朱塗りの楼門と、
出雲では珍しい権現造りの見事な美しい社殿が訪れる人を惹きつけます。
夕景が見事で美しく、絶景スポットとしても人気が高い神社です。
日御碕神社の魅力や、呼ばれた不思議な感覚をお伝えしたいと思います。
目次
日御碕神社 素戔嗚尊日本総本宮
竜宮城に迷い込んだような、見事な彩色の楼門をくぐると、
真っ直ぐ正面に見えるのは「下の宮」、右手の高台には「上の宮」が祀られています。
「下の宮」: 姉、天照大御神(アマテラスオオミカミ)を祀る「日沈宮」(ひしずみのみや)
「上の宮」: 弟神の、神素戔嗚尊(カムスサノオノミコト)を祀る「神の宮」があります。
素戔嗚尊日本総本宮です。
「出雲国風土記」では、美佐伎神社(みさきじんじゃ)と記されているそうです。
日御碕神社でも「神在祭」神在祭
旧暦10月には、出雲大社に八百万の神が集まり、ご縁の会議が行われるとされていますが、
八百万の神は、出雲大社にだけ集まられるのではなく、複数の神社に立ち寄られ、神議をされるそうで、
ここ、日御碕神社にも立ち寄られます。
日御碕神社でも、「神在祭」が行われます。
造営は二十数回以上!
二十数回以上とされる造営は、すべて勅命と将軍命によるもので、日御碕神社の信仰の篤さを知ることができます。
現在の社殿は、徳川三代将軍の、徳川家光の命によって、17世紀に造営されたもので、
なんと、7年もの歳月をかけて完成したと言われています。
華やかな桃山時代を思い起こさせる境内には、楼門をはじめ、14棟の社殿すべてが重要文化財です。
経島(ふみしま) 「下の宮」アマテラスが祀られていた島
この神社のすぐ近くの浜(清江の浜)から見える「経島」(ふみしま)は、日沈宮の旧社地で、
神代以来、この島にアマテラスは祀られていました。
伊勢神宮が「日本の昼を守る」と言われているのに対して、
天照大御神を祀る「下の宮」は、「日本の夜を守る」と伝えられており、
伊勢神宮とともに、深く崇敬されてきました。
これは、「日沈宮」の名前の由来ともいわれ、
夕日を鎮め祀る聖地として信仰されてきたそうです。
ウミネコの繁殖地として、国の天然記念物に指定されています。
霊域のため、経島には古来より、神職以外の渡島はできないことになっています。
隠ヶ丘 「上の宮」が祀られていた場所
神紋「三つ柏」
出雲の国造りを果たした素戔嗚尊は、
根の国(死者の行く地下の世界とされている。スサノオは根の国の支配者ともいわれています)
の熊成峰に登ると、
柏の葉を投げて、自らの神魂が鎮まる場所を占ったそうです。
柏の葉の占いは、日御碕神社の背後の「隠ヶ丘」に止まり、そこに祀られる事となったそうです。
隠ヶ丘からは、「神紋石」と呼ばれる柏の葉の化石が見つかりました。
この柏の葉が、日御碕神社の神紋「三つ柏」の由来になっています。
柏の葉の化石です。
日沈の宮は「経島」に鎮座していたものを天暦2年(948)に勅命により現在地に遷座されました。
2社を合わせた総称として「日御碕大神宮(ひのみさきじんじゃ)」と呼ばれるようになったと伝えられているそうです。
日御碕神社 不思議な力のある「砂の御守」
「御神砂守」
個数限定?の「御神砂守」は、最強の「厄除け」の御守と言われているようです。
「神の宮」近くにある石碑にもあるように、
御神砂の碑
日御碕神社の「お砂」は古来、地鎮祭の鎮めものとして用い、神社の敷地と同じく清らかな屋敷になるよう、お清めとして使う「お砂」でしたが、
昭和40年に群馬県の堀田氏が、地鎮祭のため、「お砂」を戴き、たまたま交通事故で医師から見放された友人に塗り付けたところ、一命を取り留め全快し、以前と同じように仕事が出来るようになったのだそうです。
そのほか、交通安全、悪霊退散などの、奇跡体験や不思議な体験が多数続き、
関東を中心に、御神砂報賽会が結成されたのだそうです。
昭和49年には、境内に「御神砂の碑」が建てられました。
以後、御守として人気となり、交通安全、厄除け、傷の治癒、などのご利益があるとされています。
現在でも、医師も驚くほどの不思議な奇跡が後を絶たないのだとか。
見本は置いてあるようですが、陳列されていないので、授与所で声をかけて授かりましょう。
日御碕神社に呼ばれた?
日御碕神社には、過去2回訪れた事があり、今回が3回目です。
初めて訪れた時の「不思議な感覚」
初めて訪れた時の印象が強く残っています。
日御碕神社に来ようと思って来たわけではなく、
日御碕の灯台へ行く予定が、迷いこんでしまい、気がついたら、日御碕神社の前にたどり着いていたのです。
せっかくなので、参拝してみようと、車から降りて駐車場から歩いていると…
(その頃は今ほど神社好きではなかったのですが、)
日御碕神社の境内から溢れている「氣」が何だかすごくて!
楼門から、手水舎の辺りにも、まるで水が溢れるように静かに流れ出ているようでした。
日御碕神社に導かれた?
わぁ…この神社何だか大きな力のある神社だなぁと、
当時全然鈍かった私でも、何か普通と違う空気(静まりかえったような、落ち着いた大きな存在)を感じる事ができました。
それはそうですよね…。
天照大御神と素戔嗚尊が居られるのですから。
日御碕の灯台だけのつもりが、迷って訪れる事ができ、神聖な体感をする事ができ、本当によかったと思いました。
灯台より心に残ったと思います。
今思い出すと、あの感覚は、日御碕神社の神様にお会いするようにと、何か意味があって導かれたのかもしれないと思いました。
というのも、その頃の私は人生の転換期ともいえる時期で、
その前の年から、20年以上続いてきた人生がガラッと変わるような出来事が起こっていました。
慣れていた生活があまりにも変わりすぎて、私の混乱期?でした。
苦しい時の神頼み!?
出雲大社に行き、ご祈祷を受けた後、「日本の昼を守る」伊勢神宮とともに「日本の夜を守る天照大御神」といわれる日御碕神社に辿り着いたのでした。
(その次の年からまた、父母がほぼ同時期に倒れるという、更なる転換期?が来たのですが…。因みに私は兄弟はいないため、お世話は全て私です。)
天照大御神 あらゆる願いを聞き届ける大いなる神
更なる転換期(父母の事が起こる)数ヶ月前、
私はいつか参拝してみたいと思っていた、「伊勢神宮」と、「瀧原宮(たきはらのみや)」にひょんなことから、行ける事になりました!
これは本当に、伊勢神宮に呼ばれたのでは?と、今思い出しても思えるのです。
これから、更に起こる大変な転換期を乗り越えられるよう、伊勢神宮の大いなる力を貸していただく必要があったのかもしれません。
今は、親も私もすっかり落ち着いていますが、当時は
このように落ち着くまでに、私の心配など無駄だと思えるように、
仕事の事や、施設・入院時期、費用などの事、全てが不思議なくらい、タイミングよく運んでいきました。
自分の力では、とうてい考えられないような、まさに、神業?!を何度も体験させていただいたのです。
「伊勢神宮」と、「瀧原宮」、の天照大御神様のお陰だなぁとしみじみ感じました。
この、体験をする前の年に、初めて日御碕神社に(迷って)参拝していて、西の天照大御神(日御碕神社)に呼ばれている?というのも、何だか不思議な気がするんです。
天照大御神、神様って本当にいらっしゃるんだなぁと体感し、私の神社好きに更に拍車がかかっていったのです。
伊勢神宮に呼ばれた体験をまとめました。詳しく知りたい方はこちらもどうぞご覧ください。
瀧原宮について詳しく知りたい方はこちらもどうぞご覧ください。
神様に呼ばれるタイミング
神様に呼ばれるタイミングというのは、あると思います。
日御碕神社に、2回目に訪れた時は、子供達と出雲大社に参拝した帰りでした。
ですが、この日は初めて訪れた時ほどの感じはなく、あれ?と思いました。
アマテラス様より
「神の宮」素戔嗚尊のほうが気になって惹かれました。
拝殿横の少し広くなった場所には、小鳥が降りて来てくれて、さえずりながらしばらく遊んでいてくれて、いい参拝だったのですが、
初めての参拝時は、天照大御神のお力が必要な時で、やはり呼ばれていたのかも。
本当に呼ばれて神社を訪れた時には、
やはり、「なにか」を感じさせる凄さがあるんだなぁと気付かさせていただきました。
3回目は、出雲の神在祭です。
ここ、日御碕神社にも、神在月には、八百万の神が集まられるという事で、やってきました。
神社のかたによると、出雲大社は出雲大社で、日御碕神社は日御碕神社で神様をお迎えされるのだそうです。
出雲の神在祭について詳しく知りたい方はこちらもどうぞご覧ください。
そして、今回は、お砂のお守りをいただくために訪れたかなと思っています。
砂のお守りがある事は知っていたので、授かって帰ったのですが、
こんなにすごいご利益があるとは!、帰ってから知りました。
父親に渡そう!とすぐに思いましたので、
今回はそのために訪れたのかもしれませんね。
日御碕神社 ご利益
縁結び、厄除け、家内安全
太陽を司る姉神「アマテラス」と、海原を治めた弟神「スサノオ」が、縁結びや心身浄化などの、多様な願意を聞いてくださるようです。
色とりどりの彫刻
楼門や、社殿には、
動物、草花や、想像上の生き物など、
様々な彫刻が100ヶ所以上あり、同じものはないのだそうです。
天井や、内壁には、狩野派と土佐派の絵師による壁画が残されているそうです。
日御碕神社 御朱印
アクセス
島根県出雲市大社町日御碕455
☎0853-54-5261
JR出雲市駅より一畑バス・日御碕行で終点「日御碕」下車、徒歩1分
駐車場:神社の山側(お土産屋さんの前)と、海側(下記写真)に2か所あります。
とても華やかで、芸術的な神社なのはもちろんのこと、
砂のお守りの御利益も、びっくりするくらい不思議です。
知れば知るほど魅力的な日御碕神社。
また、参拝させていただきます。
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