須佐神社は、島根県、出雲市の山あいにある、厳かで引き締まった空気の流れる格式高い神社です。
ヤマタノオロチ退治で有名な須佐之男命(スサノオノミコト)の終焉の地と言われており、
スサノオノミコトの御魂を祀る、日本唯一の神社です。
本殿裏の「大杉」や、語り継がれる「須佐の七不思議」など、強力なパワースポットとしても人気の神社です。
須佐神社の神秘的な魅力や、そこで感じた不思議な感覚をお伝えしたいと思います。
目次
日本で唯一の神社 須佐神社とは?
島根の神社には、ヤマタノオロチ退治で有名な須佐之男命(スサノオノミコト)が祀られている神社が多いですが、ここ須佐神社は、スサノオノミコトのご終焉の地とされています。
スサノオノミコトが、この地で最後の開拓をされ、
「この国は、小さいけれどもよい国なり、我名を岩木につけず、土地につける」と言って、この地を、「須佐」と名ずけ、
ご終焉の地として御魂を鎮めたとされる、日本唯一の神社なのです。
御本殿は、戦国時代に建て替えられたそうで、その後、江戸時代末期に修築されて、現在の形になったようです。幅は約4メートル、高さは約12メートル、
出雲大社と共に、典型的な大社造り(たいしゃづくり)で島根県重要文化財として指定されています。
境内
石造りの鳥居をくぐると、真っ直ぐな参道が拝殿に続いており、とてもすっきりとした造りです。
正面に随神門(ずいしんもん)、が見えます。
随神門は、神域を守る随神が(門の左右におられる)
- 豊磐間戸神(とよいわまとのみこと)
- 櫛磐間戸神(くしいわまとのみこと)
外部から来る邪霊を追い払ってくれるそうです。
その先、拝殿へと続きます。
拝殿の奥に、本殿があります。
須佐神社に呼ばれた? 歓迎のサインやタイミング
須佐神社に着き、駐車場に降り立った時から、
もう、何だか心地よい清らかな場所というのを感じられます。
(駐車場は、須佐神社の本殿の真横です。)
須佐神社には、数回訪れたことがありますが、いつも時間的に行けるかどうか?というタイミングなんです。
諦めようかとも思うのですが、行きたい気持ちを優先し、参拝させていただくと、
須佐神社の、その神聖なパワーをしっかりいただけるとともに、
何かしらの歓迎されているサインをはっきり見せてくださるので(拝殿前の風や、カマキリなど)、いつも来てよかったー!と思わせていただけます。
そして、また来たい!と感動にも似た感覚で帰らせていただいています。
時間的に無理そうでも、「行ったほうがいい」、「行きたい!」と思いが沸き立つような時は、
なにか自分にとってここに来る意味があって、こういう時は、須佐神社に「呼ばれている」タイミングとも言えるんだろうなあと思います。
神様に歓迎されているサインを知りたいかたは、こちらもどうぞご覧ください。
須佐神社は厳しい?
須佐神社は、周りを緑の大きな木々で囲まれ、何だか外の世界から神域?を守っているようにも見えます。
鳥居をくぐる前から、もう、神聖なパワーが溢れている感じ。
同じ須佐之男命が祀られている、八重垣神社や熊野大社のような、暖かく、癒されるエネルギーとは違い、
何だか、厳かでピンと張ったような…キッチリと整っていて整理されたような空気を感じ、自然とこちらの背筋も伸びるような感じを受けました。
(この感覚を、人によっては「厳しい」と感じられるのかもしれません。)
これは、八重垣神社のような、須佐之男命が結婚生活をスタートされた家庭的な地とは違い、
ここ須佐神社は、須佐之男命の終焉の地である事も関係しているのかな?と思いました。
須佐神社のことを、「厳しい」とか、「怖い」という書き込みを目にしたことがありますが、
この時は、特にそのような厳しさは感じらませんでした。
ただ、収まるところにスパッと収まるというような、本当にスッキリとした空気感は感じられ、
自分の気持ちも、頭もスッキリするように思います。
境内にいるうちに、自然と浄化させてもらえるのかもしれませんね。
「縁切り神社」とささやかれているのも、何だかわかるような気がします。
須佐神社の拝殿で、何らかのサインを頂くことがありました。
その意味が、いい解釈と、警告の解釈にもとれたことがあったのですが、
その時は、自分の気分がよくなるように、いいほうにだけ解釈してしまっていました。
ですが、しばらく経った最近、「警告」のほうの意味もあったんだなと、気が付くことがありました。
自分の都合のいい解釈だけでなく、素直に警告の意味も理解するべきだったんだなあと、思えました。
このことからも、やはり、須佐神社は優しく癒してくださるだけではなく、少し「厳しめ」の気づかせも与えてくださるのだなあと思いました。
感じたサインを、怖がらず、受け止めて、素直にこれからに活かしていくようにした方がいいですね。
須佐神社 日本一の最強パワースポット
須佐之男命は、神話では、荒々しい神様とされていますが、
なぜか、境内の細部にまで行き届いたような、気配りと優しさを感じます。
そして、スピリチュアルカウンセラーで有名な、江原啓之さんが須佐神社を訪れた際、
「日本一のパワースポット」、「現代にの残る聖地」と紹介されたようです。
江原さん曰く、須佐之男命の御魂が祀られている、日本唯一の神社で、
日本一霊格の高い神社なのだそうです!
このことから、最強パワースポットとして脚光を浴びるようになりました。
有名な芸能人さん達も、プライベートで参拝に来られるようで、
遠方からわざわざ交通の便も良いとは言えないこの神社に来られるということは、やはりご利益もすごいパワースポットなのかな、と思います。
須佐神社 最強パワースポット! 本殿の裏手の「大杉」
拝殿で参拝し、本殿の裏手にまわると、
清らかな森のような空間になります。
そこに、大きな杉の木が現れます。
この木を目の前にしたら、まず、木の大きさに圧倒されて思わず「わぁーっ!」と声が出てしまいます。
この木は、須佐神社の御神木で
樹齢1300年とも言われ、幹回りは6メートル、根の回りは9メートル、樹高24メートルだそうです。
この大杉の辺りが、特に強い、最強パワースポットと言われている場所です。
静寂な森の中の、ひんやりとした、なんとも言葉であらわせない神々しい空間です。
江原さんも、ここが一番強いパワースポットだと言われていたようです。
一緒に行った友人は、霊感などまったくないのですが、
よく勘が働く人で、この大杉の前に来た時は、ここは凄い!!
と、何か特別なものを感じたようです。
私達のほかに、もう一組参拝に来られていた、女性達も、ここに凄く感銘を受けたようで、
長い間、感慨深そうにとどまっておられました。
その後、収まり切れない思いを、神職の方にお話されているのが、チラッと耳に入って来ました…。
神職のかた曰く、
「ここ大杉の周りのスポットは、多少磁場?の関係があるらしく、磁場の影響があるかもしれないです。」
とおっしゃっておられました。
なるほど…!この神々しい空間。納得です。
大杉の周りには、囲いがあって、木に直接触れる事はできないのですが、張り出した根には触れる事ができますので、ぜひ手を触れられてみてください。
建て札がある側から、裏側のほうにまわると、根が張り出している場所があります。
パワーをいただけそう…。
大杉さんの木精(こだま) 須佐神社のパワーの象徴
すぐ近くに、「大杉さんの木精(こだま)」
というお守り?(大杉の葉の一部が入っている)が売ってありました。(600円)
大杉さんの葉を、須佐神社の七不思議の一つである「塩の井」の水で清めた、手作りの須佐神社参拝記念品です。
大杉さんとスサノオノミコトのパワーが宿るように、すべて須佐神社の神職のかたのお祓いがしてあるそうです。
かわいいお花柄の袋に入っています。肌守りのように身に着けておこうと思います。
出雲大社から須佐神社までの不思議な体験をまとめました。
出雲大社から、須佐神社まで、神社をめぐる旅をし、スサノオノミコトに導かれたような、不思議な体験をしました。
詳しく知りたい方はこちらもどうぞご覧ください。
須佐神社 最強パワースポット 塩の井(須佐の七不思議)
入口を少し進んだ右手に、塩の井(しおのい)があります。
井戸?のようです。
立て看板によると、
須佐之男命がこの潮を汲み、この地を清められたという。この塩の井は、出雲大社の稲佐の浜に続いており、湧き出しに間渇があるのは、塩の満ち引きに関係があるという。
満潮の時には、付近の地面に潮の花をふく。
わずかに塩味を感じる。
とあります。
出雲大社の近くの、パワースポット、あの「稲佐の浜」に続いてるとは、驚きますね!
須佐神社は、海からかなり離れた山の中ですし、25キロくらい離れているそうです。
出雲大社の「そがのやしろ」の御祭神も、須佐之男命です。
その、そがのやしろの軒下には、稲佐の浜のお砂が置いてあり、
ご利益のあるお砂として持ち帰ることができ、参拝された人々に喜ばれています。
ここ須佐神社でも、稲佐の浜が関係しているとは、
須佐之男命と、稲佐の浜は何か特別な深いつながりがあるのですね。
稲佐の浜について、詳しく知りたい方は、こちらもどうぞご覧ください。
https://hikarucasual.com/susajinjya-385
「塩の井」の他、須佐神社には7つの不思議があると言われています。
1. 塩ノ井(しおのい)
塩辛い水が湧き出る井戸です。稲佐の浜と繋がっているという言い伝えもあり、実際に潮の満ち引きに合わせて水位が変化する様子が観察できます。
2. 相生の松(あいおいのまつ)
1本の根から2つの幹が伸び、まるで夫婦のように寄り添うように見える松の木です。今は枯れて、大杉の裏辺りに跡地があり、案内板がたてられています。
3. 神馬(しんめ)
古くから神社に奉納されてきた神聖な馬です。馬は後に必ず白馬に変わったそうです。現在は飼育されていませんが、像が残されています。
4. 落ち葉の槇(おちばのまき)
須佐之男命の妻、稲田姫が御子をお産みになった後に、産具を槇の葉で包んで川にお流しになった。それが流れ着いたところに槇の木が生えた。今でも槇の葉の緑には、松の葉で刺したような穴があるという。
落ち葉の槇の場所は、もと温泉施設「ゆかり館」近くの田んぼの中にあるそうです。
5. 影無桜(かげなしさくら)
本殿向かい側にある、天照社付近にある桜の木です。隠岐で昔、不作が続き、原因は「須佐神社にある大きな桜の木が、隠岐に影をつくるためである。早く出雲へ渡ってその桜を切るように」という夢のお告げがあり、一度切られたそうです。その後切り株から再び芽を出し、花を咲かせ、それから一度は枯れたのですが、再び芽を出し花を咲かせ、今に至るという、伝説の桜です。
6. 星滑(ほしなめら)
須佐の中山の頂ちかくに、滑らかな岩肌が見え、その中央に光るものがある(光って星のように見えるところ)。それが、大きく光れば、その年は豊作で、小さく光れば不作になるそうです。
7. 雨壺(あまつぼ)
須佐神社の北方にある厳島神社の南に進んだ辺りの、道路下の溝の中に、岩がある。その岩にはくぼみがあり、それをかき回すと、神の怒りにふれ、洪水が起こるといわれてきた。昔、それを悪さした者がおり、その翌日に暴風雨と、洪水が起こった。その人は村から追放されたといわれる。
須佐神社の御祭神は?
須佐之男命(スサノオノミコト)天照大神の弟神
稲田比売命(イナダヒメノミコト)須佐之男命の妻、天照大神の御子
足摩槌命(あしなづちのみこと)、クシナダヒメの父神
手摩槌命(てなづちのみこと)(須佐家の祖神)
須佐神社 御利益
家内安全、身体健全、厄災除け、病気平癒、心願成就、開運招福、商売繁盛、安産祈願、良縁祈願など
須佐神社 御朱印
須佐神社 隠れた名所 天照社
須佐神社 アクセス
松江自動車道「吉田掛合IC」から車で30分程度
JR出雲市駅から車で35分
公共交通機関では交通の便の良くない場所ですので、お車での来社をお勧めします。
住所:出雲市佐田町須佐730
☎:0853-84-0605
受付時間 社務所:9時〜16時
温泉施設「ゆかり館」
須佐神社パワースポット まとめ
須佐神社、お参りさせていただいて、とてもスッキリして晴ればれした気持ちになりました。
大杉の周りの、神聖な強力パワースポットは圧巻ですが、
私は、須佐神社全体の、いや、神社の外まで溢れ出すくらいの、
整って清まったエネルギーも素晴らしい神社だなあと思いました。
近いうちに、また来させていただきます。
ありがとうございました。
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